VAPEは部屋の空気を汚染しない、米最新研究

屋内でVAPEを吸うVAPERのいる家の空気汚染度は、喫煙者・VAPERのいない家や屋外で喫煙する喫煙者がいる家と計測可能な差が見られず、屋内でのVAPEは室内の空気を汚染しない可能性が高いことが、アメリカの最新研究によって明らかになりました。

記事
STUDY SHOWS REDUCED AIR POLLUTION IN HOUSEHOLDS THAT VAPE

論文
Fine particles in homes of predominantly low-income families with children and smokers: Key physical and behavioral determinants to inform indoor-air-quality interventions

 

 

要旨

 

去年の9月、アメリカの住宅都市開発省は公共住宅の一部での喫煙を禁止する予定である旨を発表した。
VAPEがこれに含まれるかは定かではないが、低所得世帯のVAPERの多くは最悪の事態を想定している。
住宅都市開発省によれば、喫煙禁止の趣旨は受動喫煙による小児病の増加防止にあるという。

 

偶然にもほぼ同時に、そのような低所得世帯の空気汚染度に注目したVAPEに関する論文を、サンディエゴ州立大学の研究者チームが完成させた。

調査にあたりチームは、子どもが少なくとも一人いて、大人の喫煙者もいる家庭に自動モニタリング装置を設置した。

また、同じモニタリング装置を非喫煙者しかいない家庭とVAPERのいる家庭にも取り付けた。

これらにより、チームは300軒以上の世帯の空気汚染度を3ヶ月に渡って調査した。

 

この3ヶ月に渡る調査によって、以下の事実が明らかになった。

  • 屋内での喫煙を許している家庭での空気汚染度は、屋外での喫煙しか許していない家庭の空気汚染度と比べ、2倍高い。
  • この2倍高い空気汚染度の原因は、第1に燃焼式タバコによるものであり、第2にマリファナによるものである。
  • 屋内での喫煙は許さないが屋内でのVAPEは許している家庭は14.1%あり、屋外での喫煙のみ許している家庭のグループや非喫煙者しかいない家庭のグループと比べて、その空気汚染度に計測可能な差異は見られなかった

本件の調査によって、VAPEはどれだけ多く見積もってもタバコの半分以下しか空気を汚さないことがわかった。

住宅都市開発省が真に子どもの受動喫煙防止を考えるのであれば、VAPEへの切り替えを推し進めるべきである。

 

 

まとめ

 

VAPEの受動喫煙についてのデータはまだまだ少ないのですが、家庭で吸う程度では受動喫煙の心配はほぼないという最新研究でした。

もちろん、これも程度問題にすぎず、狭い密室で空気の入れ替えもせず吸い続けたり、大人数が常にVAPEをふかしているようなVAPEショップなどではまた話が変わってくることでしょう。

しかし、標準的な家庭での標準的な使用態様であれば、計測可能な汚染はないということですので、同居人がいたり、お子さんやペットのいるご家庭をお持ちのVAPERの皆様は少しほっとなさったのではないでしょうか。

特に、東京都では子どものいる家庭での屋内禁煙条例が検討されている最中であり、VAPEにも似たような規制がなされないとも限りません。
東京都が「屋内原則禁煙」条例を制定へ 加熱式たばこも禁止 小池百合子知事「子供への視点で受動喫煙防止に効果」

なんとなくでの規制を許してしまわないよう、こういった研究についての知識は一人ひとりがきちんと持っていたいところです。

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