懸念すべきホルムアルデヒドはドライパフ時のみ、VAPERの定説証明、米最新研究

以前もご紹介したファーサリノス博士がこの度新たに発表なさった最新研究により、VAPEによって高レベルホルムアルデヒドが発生するのはドライパフ時のみであり、現実の使用態様では極めて低いレベルでしか発生しないことが明らかになりました。
⇨以前の記事:VAPEは心機能を即座に向上させる、米最新研究

記事:
⇨VapingPost: Latest study by Farsalinos sets the record straight about vaping emissions
⇨e-cigarette reviewed: New Research Puts the Final Nail in the Coffin of the NEJM Formaldehyde Study

論文(概要のみ、本文有料):
E-cigarettes emit very high formaldehyde levels only in conditions that are aversive to users: A replication study under verified realistic use conditions

 

 

 

要旨

2015年に論文、「電子たばこに含まれる隠れたホルムアルデヒド」は各紙の見出しを飾り、誤った認識が広がってしまったことで、もはや取り返しのつかないことになった。

その著者、R.ポール・ジェンセン理学士によれば、高電圧下での結果から推察するに、1日に3mlのVAPEリキッドを使用すると、1日あたり14.4±3.3mgのホルムアルデヒドを吸引することになり、これはタバコ20本分に相当するという。

2年半の時を経て、クライブ・ベイツとコンスタンティノス・ファーサリノス博士をはじめとする公衆衛生の専門家らはこの問題ある論文の誤りを正した

ファーサリノス博士らはジェンセンの研究を全く同じに再現するため、全く同じ旧世代の電子たばこを5Vで使用し、その他の機材やリキッドも同じものを使用した。

この博士らの新たな研究により、電子たばこによって生じるホルムアルデヒドはタバコの煙のそれと比べ低く、「非現実的状況(ドライパフ)」でない限り懸念すべきレベルのホルムアルデヒドは発生しないということが判明した。

 

 

まとめ

ホルムアルデヒドとは?

ホルムアルデヒドとは強い毒性を有する有機化合物であり、粘膜への刺激を招くほか、シックハウス症候群、白血病、ガンなどの原因になるといわれています。

もっとも、ホルムアルデヒド自体は人体内でも代謝過程において内因的に発生するものです。
また、一定の食品や普段飲む水にも含まれているほか、空気中にも存在しています。

ウィキペディア:ホルムアルデヒド
環境省:ホルムアルデヒド

そのため、ホルムアルデヒドの有無自体はさほど問題ではなく問題とすべきはその量であることになります。

 

ジェンセン論文

2年前のジェンセン論文は、VAPEで3mlのリキッドを5Vで吸うことにより、タバコ20本分の高レベルホルムアルデヒドを摂取してしまうという内容のものでした。
この論文が大々的に報道されたことにより、VAPEは人体に有害であるという認識が広まり、VAPE規制論の強力な後押しとなってしまいました。

しかし、この論文は発表当初からVAPERやハームリダクション推進派の間で強く批判され続けていました。

特に、ジェンセン論文の使用した機材で5Vもの高電圧をかけてしまうとそれは間違いなくドライパフとなってしまうセッティングであり、そのような状態でリキッドを吸い続けるなど、現実にはあり得ないという批判がなされ、VAPERの間での定説になっていました。

 

今回のファーサリノス論文

その後、いくつかの論文がそのような高レベルホルムアルデヒドがVAPEによって発生することはないとの研究結果を発表してきていました。
しかし、それでもなおジェンセン論文の与えたインパクトは大きく、VAPEが高レベルホルムアルデヒドを発生させるとの認識は払拭されませんでした。

しかし今回、ファーサリノス論文はジェンセン論文と全く同じ手法を用いた再現実験を行い、ジェンセンのいうような懸念すべき高レベルホルムアルデヒドは、とても快適に吸うことのできない、ドライパフ状態でしか発生しないことを明らかにしました。
これによって、ジェンセンの説は完全に価値を失ったことになります。

 

これからの展望

なんとなくホルムアルデヒドについて不安を覚えていた方もいらっしゃったのではないかと思いますが、今回のファーサリノス論文によって、その心配はかなり軽減されるはずです。

また、この結果によって、ホルムアルデヒドの有害性を根拠にしたVAPE有害論は根拠を失ったといえるでしょう。
もっとも、このファーサリノス論文はVAPERの間でしか認知されておらず、2年前のジェンセン論文と比べ世間一般で全く話題になっていません
一度ついた悪評の払拭はなかなかに困難であるように思います。

VAPER一人一人が草の根運動的に、このような情報をコツコツ広めていくしかないのかもしれません。

 

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