VAPEの害について

このページでは、VAPEが健康に害を及ぼすかについてご説明いたします。

 

はじめに

そもそも、この話題を扱おうと考えたのは、明らかに「VAPE 害」で検索なさってこちらにいらっしゃっている方が多いからです。

また、VAPEの害について積極的に情報発信をしている方達はどうしても利害関係者が多くなってしまうため、どちらかに偏っており、あまり説得力がありません。
そこで、このページでは双方の主張をご紹介したいと思います。

 

結論

まず初めに結論から申し上げますと、VAPEが健康に害を及ぼすかどうかは現時点では争いがあり、不明であるとされています。

今の所目立った健康被害が出ていないことから、アレルギー以外の短期的な影響はないであろうとはされています。
もっとも、長期的な影響の有無については研究が進んでおらず、未だ結論は出ていません。

とはいえ、その程度の情報であればどのようなサイトでも言及されていますから、このページではもう少し詳しく、議論の対立を見ていきたいと思います。

 

 

VAPE有害説

いくつかの研究機関や研究者は、VAPEが人体に有害であるとの見解を発表しています。
そして、「害がないこと」の証明は悪魔の証明となってしまうため、基本的にはVAPE有害論が立論され、これに対する反論がなされるという議論の構成になっています。

VAPE有害説の根拠は主に2つのタイプに分類されます。

 

加熱されたリキッドが有害物質に変化するという見解

もっとも代表的な主張であり、議論の中心になっている論点です。

これは、リキッドに含まれるPG,VG,香料などの物質が、エアロゾル化させるために加熱する過程で、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒド等の有害物質に変化することにより、健康に対する悪影響を及ぼす危険性があるとの主張です。

これらの主張は、WHOの電子たばこに関する報告書や、欅田先生らの論文(『無煙たばこ,電子たばこ等新しいたばこおよび関連商品をめぐる課題』)、厚生労働省の「たばこの健康影響評価専門委員会」議事録中でも指摘されています。

これに対する反論

以上のような結果については、いかなる条件の下で実験を行なったのかが明らかでないとか、あまりにも非現実的な条件の下で実験を行なっており、意味がないなどの批判がなされています。

具体的には、あまりにも高温かつリキッドの供給量が少ない条件で実験を行なっているため、実際にはほとんどウィックが焦げてしまっているような状況下でのサンプリングとなっており、そのような状態(いわゆるドライヒット)で長時間VAPEをするような者は現実問題存在しない、という主張です。

また、実験に用いられているアトマイザーやMODなどが、すでに時代遅れとされているようなタイプのものであり、これについての結果を現在のVAPEに当てはめることは許されないのではないか、などの主張もよく聞かれます。

例えば、日本のリキッドメーカーBI-SOは、独自に調査機関に依頼し、現実的な条件の下で行なった検査により、自身の生産するリキッドからアセトアルデヒド、ホルムアルデヒドが検出されなかったとの検査報告を公開しています(リンク)。

これらの議論のそもそもの問題点

これらの主張と反論はそこそこに成り立っているように見えますが、実はどちらも同じ問題を抱えています。

すなわち、両者とも自分たちに有利な結果が出るよう前提条件を操作してしまっており、そもそも議論として噛み合っていないという点です。

こういう風に吸えば有毒だからVAPEは危険だ、とか、こういう風に吸えば安全だからVAPEは安全だ、というのは過度の一般化であり詭弁です。
一定の状況のもとで、一定の結果が出たからといって、それを直ちに一般化していいことにはならないのです。

とはいえ、VAPEは各々好みのセッティングが異なり、流行も移り変わり続けていることから、一般化できるような「普通の吸い方」を定めるのがなかなか難しいという根本的な問題も存在しています。

小結

結局のところ、どの主張も、一定の限られた条件下での限られた結果を示したに過ぎず、相関関係を捉え一般化できるほどのものではないように思います。

我々のようなエンド・ユーザーとしては、今後も新しい情報がないか常に留意しつつ、「どうやらあまりにも高い温度でVAPEをするのは有害である危険性が高まるようだ」ぐらいの、柔らかい危機意識を持っていることぐらいしかできないでしょう。

 

 

加熱されたコイルの金属表面が剥がれ、人体に有害であるとする説

これは最近主張され始めた見解で、コイルをドライバーンすることにより、表面の金属が剥がれ落ち、肺に吸入されることで、人体に悪影響を及ぼすとの見解です(英語記事のリンク)。

これに対する有効な反論または裏付けは私が見聞きする限り、なされていないように思います。

 

 

まとめ

以上のように、VAPEの害を巡る議論というのはあまり成熟しているとは言えません。

そのため、VAPEの安全性は不明であると説明されるのです。

私は、VAPEを楽しんでいる側の人間ですが、やはり一定のリスクはあるのではないかと日々疑いながら過ごしています。
今の所は健康です。
しかしこればかりは、各々、一人一人が自分の判断を下す必要がある問題です。

皆様が考えを巡らす助けに少しでもなれたのであれば幸いです。

 

それではまた。

Vape on ! See ya!

 

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